鬼怒川ゴム工業株式会社

多言語対応WMSのLogiNebulaが、
海外拠点の見える化をクラウドで実現。

■社名
鬼怒川ゴム工業株式会社
■設立
1939年10月
■本社
千葉県千葉市稲毛区長沼町330番地
■従業員数
4,559名(2018年3月31日時点)
■代表者
代表取締役 社長執行役員 高岡洋海
■事業内容
自動車用ゴムおよび樹脂製品の製造および販売
■資本金
135億円
■拠点数
国内7拠点
■ホームページ
https://www.kinugawa-rubber.co.jp/

導入前の課題・動機

海外拠点における誤出荷や納期遅れが課題。
現地とのコミュニケーションを図るシステムはないか?

鬼怒川ゴム工業では、海外生産拠点における誤出荷や納期遅れが悩みの種であった。
オーダーと生産計画が対応できていないために製造が間に合わないことや、検品が正しく
行われていないことなどが要因であった。

同社グローバル管理部の飯岡秀規シニアスタッフは、当時を振り返る。

「お客様から『現地で対策ができないのであれば、日本の本社で管理して欲しい』と言われてしまったのです。海外拠点の自主独立性を尊重しつつ、誤出荷や納期遅れを減らすため、どのようにグローバルな管理をするべきなのかが課題でした」

同社がまず考えたのは、海外拠点における注文、在庫、出荷実績を日本国内から見える化することであった。ただし、同社にとって初めての取り組みであったため、トライ&エラーで推進していく必要があり、最初から大きな予算を割くわけにはいかなかった。

さっそくシステム選定に入るが、条件に合致するシステムはなかなか見つからなかった。
そこで考えられたのが、「工場内の生産管理をWMSの在庫管理機能で対応する」というアイデアだ。

ロジネビュラに決定した理由

多言語対応のクラウド型WMSはLogiNebula以外にない!
基本機能が無料だから、スモールスタートに最適。

同社が考えたのは、WMSにおける入庫、在庫、出荷などの管理機能を生産管理に転用するという発想であった。また、海外拠点と日本をつなぐネットワーク費用を考えると、クラウドがベストな選択肢であった。

同社グローバル管理部の松浦一浩グループ長は振り返る。

「クラウド型WMSとして機能が充実していながら、生産管理向けにカスタマイズを行うことも可能であること。この条件を満たすのは、ロジネビュラ以外にありませんでした」

海外と日本をつなぐ、いわばデリバリー管理のプラットフォームとしてロジネビュラを使うため、多言語対応は必須だ。ロジネビュラはメニューから複数の言語切替が可能である。

「ロジネビュラは無料で利用開始でき、ユーザー数や機能拡張に比例した料金設定があるのが魅力です。当社のように、現地との調整を重ねつつ、スモールスタートでシステム導入を行いたい企業にはぴったりです。いろいろなシステムを検討しましたが、ロジネビュラほどインパクトのあるものは皆無でした」(松浦グループ長)

導入後の効果

LogiNebulaの導入により、誤出荷や納期遅れを解消!
海外拠点のデリバリー管理をグローバルに情報共有。

ロジネビュラ導入前の課題であった誤出荷は、製品ラベルの目視チェックが原因だったが、現在ではハンディターミナルを導入し、二重/三重チェックを実現した。しかし、ここに至るまでも簡単ではなかった。ハンディターミナルでリアルタイム同期するためにはWi-Fiが必要だが、現地事情で電波が弱く当初は通信がうまくいかなかったのだ。そのため、ハンディターミナルに溜めた情報を一括送信/一括登録できるようにカスタマイズを行ったのである。

オーダーから出荷までの工程管理について、同社KPS推進室村山明リーダーは語る。

「海外拠点では、デリバリー管理が特に課題でした。そのため生産工程を一表にまとめた“玉繰表”を用意し、在庫、注文、引当や出来高などを見える化しました」

同社では、基幹業務システム向けクラウド基盤「Nepula」上に“玉繰表”を構築し、生産工程の情報をロジネビュラと連携させている。“玉繰表”の見える化によって、納期遅れが解消されたという。ロジネビュラ導入前、海外拠点では“玉操表”をExcelで管理していたが、最新情報を反映するためには半日程度かかっていた。ロジネビュラ導入後は作成時間も大幅に削減、時差を考えるとほぼリアルタイムに情報共有可能になった。

 

「海外拠点のデリバリー管理には苦労しました。オーダーから生産工程を統合的に管理しなければ、問題の原因がわかりません。問題解決には、日本の本社と海外拠点が情報共有するための共通言語、つまり最新のデータが必要だったのです。ロジネビュラが最新データの共有を可能とし、海外拠点の見える化を実現したのです」(村山リーダー)

さらに、今後の期待を飯岡シニアスタッフに聞いた。

「収益の見える化やシミュレーションができ、グローバルなガバナンスを実現するためには、情報共有の基盤が必要となります。ロジネビュラには、その一翼を担うべく、さらに進化を続けて欲しいですね」ロジネビュラはさらに活躍の場を広げることになりそうだ。

 

取材後記

生産拠点の国際化に対応できるLogiNebulaの多言語対応

人手不足に悩む日本企業にとって海外展開は不可欠だ。生産年齢人口の多いアジアや中南米に進出することが、日本企業の可能性である。しかし、海外展開は簡単ではない。国内拠点ではマニュアルもシステムも、すべて日本語であることが多い。海外展開には、多言語化を避けることができないからだ。
鬼怒川ゴム工業において、ロジネビュラは日本語、英語、タイ語、ポルトガル語、スペイン語に対応している。必要に応じ、さらに対応言語を増やすことも可能だ。
今後、多言語対応は海外だけではなく国内でも必要になっていく。人不足に悩み、外国人労働者の雇用を考える物流企業にとっても、ロジネビュラは力強い味方なのだ。

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